喫茶探訪 #12

前田珈琲本店
創業昭和46年

いよいよ眠れる獅子、否!寝たままの穴熊こと山﨑三四郎裕宗。喫茶探訪SNS版、復活いたします。

明けから仕事量が画期的にアップして中々探訪出来ずにドタバタしてたら目、鼻からクリスタルの如き輝きがキラリ。気がついたら花粉舞う春になっておりました。

そんなこんなでご無沙汰しております訳ですが復帰第一弾に相応しい名店に探訪&アタックして参りました。

その店とは京都に12店舗中国に3店舗を有する京都喫茶界の重鎮
「前田珈琲」さんの本丸こと烏丸本店にやって参りました。

お話を伺ったのは二代目社長前田剛さん。喫茶飲料組合でもお世話になってる大先輩なんですが改めてお店の歴史や軌道を聞いたのは初めてでして、ちょっぴり緊張致しました。

皆さんの中でもご存知の方は多いと思うのですが、前田珈琲って文化財や美術館や国際会議場等、カタギの生活をしてたら絶対に入り込めない様な建物や施設に出店されていて私も前田さんと面識が出来る前は
「あれはきっとお菓子の箱の下の段が小判になってるやつ渡してるな。」とか
「ししおどしがコンっと鳴る料亭で先生と呼ばれる人と会食してるな。」とか
疑いの目をかけておったのですが

いざ話を聞いていると、前田さんは若い時から茶道をされていたり。ロータリークラブに入って奉仕活動されたり。芸術祭の主催の1人になったりと兎に角休む暇無く、色んな活動をされていて、その中で紡いでいった人との繋がりで声が掛かり今の出店に繋がったそうです。

私の様に仕事が終わったらダッシュでコンビニで立ち読みした後ビール買って家に帰ってる者とは根本的な人間力の違いを感じました。

今回色々なお話をして下さったんですがその中で印象的だったのが。

喫茶とは人と人を繋ぐ物

京都から世界へ喫茶文化を発信してゆく

どれだけ出店をしてもどの店舗も
自身が愛情を注いだ店ではないと嫌だ

店舗の出店や会社の展開は人ありき

勤続年数がとても長いスタッフが多い

と箇条書きで短く書きましたがその一つ一つに想いがあり、やはり人気のお店にはこう言う想いが根幹にあるんだな〜とケーキとアイスミルクティー
(アイミ)を口パンパンに含みながら感じた訳です。

その様なお客様愛がメニューにも反映されていて、とてもメニューの数が多いんです。
ドリンクもフードも目一杯ありますが特にスイーツやケーキがとても種類が多くてこれは観光の方や百貨店マダムや私の様な超甘党にゃたまりません。
よく見たら店内入り口横にはケーキ室があり職人さんがせっせと作られていました。

広い店内ですがこれだけ職人さんやホールスタッフ、キッチンクルーなど従業員を多数抱えて経営は大丈夫なのか?と弊社と比べてしまうのですが、そこは前田社長の手腕ですね。

私の会社の様な黒光り寸前の企業とは基礎が違います。
そんな内情はともかく、常連さんも、地元の方も観光の方も全てが満足出来る全方位型。
京都喫茶界のオールラウンダー
野球で言うところ西武の秋山、巨人の篠塚、広島の緒方、中日の︙。
長くなるのでここら辺で止めておきます。
とにかく愛のある喫茶店、前田珈琲へ皆様お越し下さいませ。

いや〜喫茶って良いもんですね。

編集部 山﨑 三四郎裕宗

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